大阪弁護士会の人権フェスタの実行委員をしている。人権フェスタは、「人権を真剣に楽しむ日」として弁護士会館を開放し、人権に関する様々な取り組みに触れていただくことを基本とし、映画やコンサートなどのイベント、屋台などの出店なども企画されている。次回はコロナ禍の関係でリモートでのフェスタとなるが、現在各委員会が様々な準備を進めている。
私が所属する子どもの権利委員会では、先日、校則に違反した生徒が学校からの退学処分を争う裁判の寸劇動画(法廷での尋問など)を撮影した(私は学校側の代理人として登場する。)。「髪型や下着の色まで指定する校則は、必要かつ合理的な範囲を逸脱しているのではないか。」、本年6月、文部科学省は、全国の教育委員会に対して、社会常識や時代に合わせて積極的に校則を見直すよう連絡した。一方で、いわゆるブラック校則の背景には、社会の学校依存体質があるとも言われ(学校がクレーム防止のために予防的に決まりを作成していった結果、理不尽な校則ができあがる)、加えて教師の過重労働の問題も無視できない。ただ、いずれにせよ、校則は生徒の人権に関わる問題であり、その観点から校則はきちんと見直されるべきであると思う。
上記校則に関する寸劇動画は、2012年2月12日の大阪人権フェスタの中のひとつのプログラムとして配信される。大阪弁護士会からは人権賞の授賞式の様子、ライブ会場からは浜田真理子さんのコンサート、旭堂南照さんの講談、水野晶子さんの朗読劇などを配信する予定で、そのほか映画、クイズ、講演会など興味深い企画が盛りだくさんである。QRコードを添付するので(URLは、 https://www.osakaben.or.jp/festa/)、当日お時間が許せば、是非アクセスいただければと思う。